はじめに
こんにちは。柿井です。
この記事では、「Jam(マンガ・文)名越康文(監修)『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』」を読んだ感想を記載します。
こんな人におすすめ
手に取ったきっかけ
以前にHSPに関する書籍を読んで、自身の性質の理解を深められたと同時に「理想的な心の在り方や生き方」についての関心が高まっていました。
余計なストレスを感じずに、のびのびと活動できる環境で生きていきたいなぁ。。。
そんな思いのヒントになる書籍を探すなか、可愛らしいネコのキャラが描かれた4コマと目を引くタイトルを見て即買いしました(笑)
このネコ、可愛い顔して核心を突いた発言が多くてビックリしました(笑)
一目ぼれして購入しましたが、その発言の1つ1つがとても参考になりました。
JAM氏について
ゲームグラフィックデザイナー。イラストレーター。漫画家。
(本書カバーより引用)
日常で起こる人間関係の悩みを描いたマンガ「パフェねこシリーズ」がTwitterで累計50万以上リツイートされるほど話題になる。
名越康文氏について
1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。
http://nakoshiyasufumi.net/%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%95%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%ab/より一部引用/編集。
専門は思春期精神医学、精神療法。テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。
「対人関係が一瞬で楽になる心の技術(2015年3月 PHP研究所)」「自分を支える心の技法(2015年8月 ちくま文庫)」等の著書も執筆。
柿井的ヒットポイント
以下に、本書の中でも特に参考となった文章を記載します。
※読みやすくご覧いただくため、本書より一部抜粋/編集しております。ご了承ください。
SNSがやめられないのって、無料で使えてしまうことが原因の一つだと思います。
だから、課金があると思って自分なりの制限をかけてみるのはどうでしょう?(P.34)
例)「見ないと決めた時間に見たら百円」
スマホ中毒一歩手前まできている自分としては、痛い言葉です。。。
目的もなくついついネットサーフィンしますが、それって貴重な時間を浪費しているんですよね。時間をお金に換算してイメージすることで、余計な使用を控えていきたいです。
iPhoneユーザの人は「スクリーンタイム」機能を使うことで、自身のスマホ利用状況を分析するのもオススメです!
悪い人ばかりに会うなと思った時は「今、自分はどんな状態?」と立ち止まることにしています。
環境が変わったとか、気持ちが疲れているとか、その人の事をジャッジできるのはあくまで自分が知っている範囲だけです。(P.62)
人や物の好き嫌いって、その時の自分の立場や考えでコロコロ変わるのかもと、目からウロコの一文でした。
体調不良時は親切にしてくれた人に八つ当たりしちゃったり、普段は憎いけど助けてもらった時は良い人に見えたり。
人間だからしょうがない一面ですが、なるべくニュートラルな立場で生活したいですね。
嫌な言葉というのは、ゲームの世界での「魔法の呪文」によく似ています。 嫌な言葉もそれと一緒で、自分がどう受け取るでダメージの大きさが決まります。
嫌だな…と感じたら、かわしたり逃げたりして当たらないようにすることが大事です。どうせ言葉の魔法を使うなら、人を癒す魔法の方がいいと思います。(P.64)
根が真面目な人ほど、相手の発言をそのまま受け止めてしまうと思いますが、上記のようなイメージを持つだけでも少し楽になれると思います。
嫌な相手のためにどんなに真剣になっても、自分が気にした分だけ、相手も真剣に自分のことを気にしてくれるわけじゃないんだと、ハッとしました。
真剣になるのは、自分にとって本当に大事なことの為だけでいいんです。(P.66)
本書のタイトルにも用いられた一文で、人間関係で嫌な思いをして気持ちを切り替えられない時の著者が、友人から聞いた言葉とのことです。
私がそうなんですが、嫌な相手が頭から離れないときは、実物以上に相手がワルモノに思えるんですよね(笑)
そんな相手がパフェを食べてるって想像しただけで可愛く思えて、少しだけ心が和らぎました。
パフェでなくても、相手の事を実物以上に悪く思ってしまう色眼鏡を外せるワードを持つことがポイントなのかも!
怒りをためこむうちに、仕返ししたい気持ちになったり、同じ目にあわせたいと思ったり、罰が当たればいいのに…とか、こうなるともう呪いです。
人の不幸を願ったことに対して罪悪感を抱いたり、やり返せないタイプの人は、人より自分を責めてしまうことが多い気がします。仮にやり返せたとしても、心底スッキリはしないと思います。それは自分が嫌だったやつそのものだから。
⇒嫌なやつのために、自分を傷つけたり、同じように嫌なやつになる必要ない。だからこそ、自分のために早く忘れる。(P.68)
嫌な人のことを考えるのは、一緒に住んで家賃を払ってあげているのと同じ。嫌な人のことで頭がいっぱいになって、何も手につかなくなることがあります。
モヤモヤしたり、思い出すたびにイライラして沢山の時間を使っちゃったり。人生の中の貴重な時間を食い潰していると思うと本当にもったいないです。
⇒「いつまで心の中に嫌なやつの居場所をあげるの? ずっと一緒に住むの?」と著者は考えるようにした。嫌な相手を変えることはできませんが、自分の心の持ち方をちょっとだけ変えてみることで、ダメージを受けとらずに済むかもしれません。(P.72)
苦手なAさんにはAさんの幸せ担当がいて、私にも別の担当の人がいる。
相手を嫌いになって離れていくより、「別の誰かと幸せになって下さいね」って離れていくほうが気持ちがいいし、罪悪感も抱えずに済む気がします。
(「不幸になれ!」と思って離れると、いつまでも相手のその後が気になって、結局気持ちが離れられないことが多いんです)(P.78)
学校や職場などで嫌な相手と接する場合、自身の考えを変えることで軽減できるストレスがあると思います。
(相手の考えや環境を変えるのは、時間も労力もかかりますから。。。)
本書ではその考えのヒントとなる文章が多く、私的にヒットした3つを上記に記載しました。
ストレスを溜めやすい人は心の優しい人が多いですが、その優しさを尊重したうえでのコツの数々に、目からウロコでした。
心に持つ優しさを、自分自身にも向けてあげたいですね!
悪い言葉を発したくない。揉め事を減らしたい。そういう気持ちがあると、相手に不利なことを言うと悪口を言っている気分になるかもしれませんが、起こったことをそのまま話すのは悪口ではありません。
自分だけで抱え込むのがつらい時は、相談できる人には悪口ではなく事実として伝えても良いと思います。(P.86)
自分もですが、悪口を避けてモヤモヤを溜め込むとストレスになるんですよね(笑)
もちろん、悪口ばかりも良くないですが溜め込みすぎるのも良くないので、あくまで事実として発言するのもアリかと思いました。
「いじられキャラ」「陰キャラ」「オタクキャラ」「できないキャラ」「真面目キャラ」…。笑っていられるうちはいいけど、度が過ぎると「あなたに何がわかるの?」と本気でイライラすることがあります。
キャラの決めつけはその人の見える範囲でしかなく、決して相手の事を本当に理解した上での言葉ではありません。もし嫌なキャラづけをされても、気にしないでおきましょう。(P.92)
ネガティブなキャラづけをする人って、自分自身の評価もネガティブになっていることに気づいてないものです。
そんな人の発言は聞き流して、自分を正しく評価してくれる相手の発言に耳を傾けたいですね。
中途半端に反論するとその反応を面白がってよりイジッてくるのが私の経験則。
完全無視だと波風立つケースもあるので、乾いた笑いで返すのが一番です(笑)
大切な人がいてもだれも私を理解してくれないと嘆いたり、寂しさに耐えられず、常に恋人がいないとダメだったり…。
孤独や虚しさちうのは、消そうと思って消せるものではなく、むしろあって当たり前の感情だと思うようになりました。(P.94)
この記事の投稿時は新型コロナウイルス(COVID-19)が流行中で、活動自粛により一人の時間が多くなっている人も居ると思われます。
孤独感が強くなってネガティブになりがちな中、孤独をネガティブにとらえすぎず当たり前のものと考えるスタンスは、とても参考になると思います。
理由が分かれば、改めて状況を切り離すことができます。
例えば、恋人と喧嘩別れしたあとで赤いレンガのビルの横を通ったとします。すると、しばらくして別の土地で赤レンガの前を通った時に、突然切なくなったりします。
でも、「別れた理由と赤レンガは関係ない」と状況を切り離して納得することで、次に赤レンガの前を通っても、不安な気持ちにならずに済みます。(P.156)
逃げ場が確保されていると思うと心の余裕が違いますし、それで実際に辞めた仕事もあれば長く続いた仕事もあります。
どうしてもストレスに耐えられず状況を変えられないとき、まずはいざという時の逃げ場を作ってあげてください。(P.132)
例)「もし、あと〇ヵ月この状態が続いたら退職願を出そう」
ストレスの原因が分からないことでさらなるストレスになることは、あるあるだけど避けたい悪循環ですよね(苦笑)
逃げ場を作ることも大切ですね。常に真っ向勝負で勝てる人なら、普段からストレスは溜め込みすぎないですし(笑)
自分の好きな事を後回しにして、やりたいことが思うようにできなくなる日は突然やってきます。
自信が無くても、他人がどんな評価を使用と、自分が好きで楽しいことなら…。「そんなこと」は生きるためにとても大事なのです。
自分を抑えてまで遠慮する必要なんてないんですよね。(P.160)
他人の好きなことに口出しする人って、本当に良くないと思います。
好きなことができるってその人の活力になるので、むしろどんどん応援してあげるほうが良いですよね。
SNSの普及により、突然心ない発言をぶつけられてしまうことがある人も居ると思いますが、応援してくれる人や、なにより自分自身のために続けていくのがベストです!
話しにくい雰囲気って、それを作ってしまう周りも未熟で原因があるなって。だから自分だけを責めなくていいと思うんです。
⇒自分にとってできるだけ楽な方法で、「伝えること」を当たり前にしていけば、今より少しずつ喋りやすくなってくるかもしれません。(P.120)
「好き」や「ありがとう」は心の栄養になるから、惜しみなくかけてあげる。優しい言葉を使うことが習慣になれば、別の誰かに対しても自然と優しい言葉をかけられるかもしれません。
そのバトンがつながって、優しい人が増えていったら、素敵ですよね。(P.108)
本来感じなくていいストレスを感じたり、必要以上のガマンをしていると感じたときは、少しだけ立ち止まってみてください。
仕事というのは、本来はガマンが仕事じゃありません。「ガマンしなきゃいけない部分」が「本来の仕事と関係ない部分」にあるなら、それは本来する必要のないガマンなのだと思います。
不要なガマンをしても「ガマン料追加支給」はありません。ガマンしすぎて心を病んで仕事ができなくなったら、今まで耐えてきた苦労もすべて無駄になってしまいます。(P.130)
おわりに
自分自身の心の在り方や生き方って、生きている限り常に自問自答して追い求めるものだと思います。
多忙な生活の中でそれらを見失ってしまうこともあると思いますが、そんな時には可愛いネコたちに癒されながら本書を読み返したいです(笑)
また、このようなの書籍を探していく中で、心理学に関する分野ついて興味を持ちました。
いくつか気になったものを購入済みなので、そちらも読み終わり次第記事に起こしたいと思います!
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