はじめに
こんにちは。柿井です。
この記事では、「ジョージ・S・クレイソン(原作)坂野旭(漫画)大橋弘祐(企画・脚本)『漫画バビロン大富豪の教え』」を読んだ感想を記載します。
こんな人におすすめ
手に取ったきっかけ
もう少しで30歳を迎えることもあり、お金に関する関心が日々高まっています。
そんななか「両学長」という人物が、お金に関する知識を配信するYoutubeチャンネルを拝見しました。
「お金に関する5つの力」として「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の各知識を教えてくれます。
アニメーションによる解説動画もあるので、初心者でも学びやすいと思います!
そんな両学長が、おススメの書籍の1つとして本書を紹介されていました。
もともとは1926年にアメリカで出版された「バビロンでいちばんの大金持ち」という原書を翻訳・脚本・漫画化した書籍になっています。
小学校のころに図書館で読んだ「学研:まんがでよくわかるシリーズ」を思い出す作風でした(笑)
原書が90年以上前に発売された今でも、資産家や銀行員をはじめとする世界中の人々が本書を愛読しているとの事です。
また、漫画版ということもあり、私のような初心者でも取り組みやすいと思い購入しました。
関係者一覧(本書巻末より引用)
ジョージ・S・クレイソン(原作)
坂野旭(漫画)
大橋弘祐(企画・脚本)
本書の概要
紀元前18世紀から紀元前4世紀頃に、現在のイラクのあたりに存在した王国「バビロニア」。
その首都「バビロン」で生活する武器職人の息子「バンジル」が、バビロンいちの大富豪「アルカド」から『お金持ちになるための話』を聞き、人々との交流や冒険を経て成長するストーリーを描いています。
アルカドはお金持ちを「お金の『増やし方』を知っている者」と定義し、そのための知識をバンジルに授けていきます。
知識には「お金と幸せを生み出す五つの黄金法則」のほか、その基礎となる「黄金を増やす七つ道具」という教えがあり、本記事ではその七つ道具を中心に、私の経験や考えとともに以下に記載します。
どの教えも単純で当たり前のようですが、これまでの体験談と照らし合わせるとハッとさせられることばかりで、とても参考になりました!
黄金を増やす七つ道具
収入の十分の一を貯金せよ
「毎朝、籠に卵を10個入れて毎夕9個取り出すと、いずれ籠は卵であふれかえる」とのたとえ話から、「収入の十分の一を貯金せよ」と話すアルカド。
計算自体は小学生でも分かることですよね(笑)
たとえば、毎月の手取りが20万として、上記のたとえ話を適用すると2万を貯金することになります。目標額を100万とするなら50ヵ月、つまり4年2ヵ月で目標達成することになります。
このように、目標達成までの日数が分かるだけでも、モチベーションの有無が大きく変わるのではないかと考えました。
欲望に優先順位をつけよ
上記1のたとえ話に「取り出す卵を8個にすると、籠に卵が貯まっていくスピードが2倍になる」と付け加えます。
こちらも当たり前の話で、バンジルとともに話を聞いていたモブが「そんな風に簡単にいかないだろ!」と声を荒げますが、「そうやって何事も頭から否定する姿勢が今日の貴様を生んだのだ!!」と一喝されます。
すみません、私も否定しながら話を聞いていました、、、(苦笑)
その後、収入が良い者も悪い者もいるはずなのに皆一様にお金を使い切るのは「人間の欲望には際限がないから」と解説し、そのうえで貯金をするためには「欲望に優先順位をつける」ことで「低い欲望は切り捨て、一番やりたいことのためにお金を使おう」と教えます。
私のこれまで思い返すと、新社会人になって一定の収入が得られるようになってから、物欲が増えました。私にとって欲望は「行動力のエンジン」と考えていますが、度を過ぎると貯金まで手が回らず、いつまで経ってもその日暮らしになりそうです。
私の場合、ダイビングやライブ鑑賞といった一回あたりの費用が高い趣味も多いため、欲望をコントロールしないと貯金は難しそうです。
今のところ収入の十分の一は貯金できていますが、低い欲望を洗い出して出費を抑え、さらなる貯金を目指します!
貯えた金に働かせよ
アルカドは「ある男が知人にお金を貸したところ、利息を付けて返してくれた。その利息も含めてさらにお金を貸すと、さらに大きい利息とともにお金が返ってきた」というたとえ話から「定期的にお金が入ってくる仕組みこそ、本物の財産である」と説きます。
知人がちゃんとお金を返してくれる人で良かったです(笑)
たとえ話はともかく「定期的にお金が入る仕組みこそ財産」というのは、不動産の家賃収入や株の配当といったように、現代でも十分通用すると思います。
私も以前に、資産運用に関する記事を投稿しました。運用資金自体は微小ですが、昨今の株式市場の盛り上がりも相まって投資信託系はプラスに動いています。
危険や天敵から金を堅守せよ
アルカドは「元金を守ること」「儲け話に有り金のすべてを差し出すのは愚か者のすること」「儲け話など、お金に働かせる際はその道に長けた人に相談すること」の3つを話します。
ここでいう元金とは「無収入状態になった時でも、一定期間生活を送るためのお金」と私は解釈しました。
いわゆる「生活防衛資金」と呼ばれると思いますが、両学長のYoutubeチャンネルに分かりやすい動画があったため、よろしければ以下をご覧ください。
また「その道に長けた人に相談すること」は、現代でも大切なことです。
以前、仕組みも相場もよくわからないまま仮想通貨に手を出したことがありましたが、購入して1週間後大暴落した経験があります(苦笑)
有り金すべてを突っ込まなかったので、ギリギリ愚か者では無いと思いたいです(笑)
より良きところに住め
アルカドは「住居とは幸せな生活と密接に関わっており、その幸せは貯金を殖やすモチベーションとなる」と話します。
これについては、幸せな生活の定義が人ごとに異なるため、個人個人が考える必要があると思います。
また、地域、仕事、家族構成、持ち家or借家など、生活条件も異なりますが、この教えをきっかけに住まいについてを考えてみようと思いました。
今日から未来の生活に備えよ
「老人になって動けなくなった自分や、自分が死んだ後の家族に貯えを残すため、毎月少しずつでもお金を積み立てることが大切」と話すアルカド。
これまでの七つ道具を有効に使うことができれば、未来の生活に備えることもできそうです。人生100年時代と呼ばれる現在、1日でも多く楽しい日々を過ごすためにも、備えの資金についても考えることは重要だと思いました。
老後の生活費をシミュレーションできるサイトがありました!
独身or夫婦のどちらも対応していますので、よろしければお試しください!
自分こそを最大の資本にせよ
アルカドは最後に「勝利の女神は行動した人間にこそ微笑む」と話し「自分こそを最大の資本にせよ」とバンジルと人々に宣言します。
先に教わった七つ道具も、与えられただけでなく実行に移してこそ初めて意味を成します。私自身、すでに実行していることは更にレベルを上げ、実行できていないことはどうすれば行えるかを考えたいと思います。
また、この教えとは異なるかもですが、様々な考えを実行に移すための充実した心身も大切だと考えます。
ケガや病気による出費を抑えることはもちろん、日々の労働に充分耐えられる体づくりを継続していきたいと思います。
昨年はじめた自重トレーニングも半年以上が経過しました!
無理せず楽せず、これからも継続するために工夫していきたいと思います!
おわりに
七つ道具をあらためて振り返ると、どれも当たり前かつシンプルな教えや考えだと思われます。とはいえ、貯金がなかなかできない人にとっては、これらをしっかりと実行できていない人も多いのではないでしょうか。
また前述の通り、七つ道具は基礎にあたる考えです。基礎は充分にこなしている方は、これらを発展させた五つの法則についてもぜひ触れてみることをお勧めします。五つの法則も本書内で解説されていますので、一読することでお金に関する新たな気づきが得られると思います。
90年以上前の知識も、現在も充分通用すると実感しました!
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